「検察が犯罪者に仕立てた」衆院議員・秋元被告の初公判、対決姿勢を鮮明に 

2021年3月29日 21時50分
秋元司被告

秋元司被告

 衆院議員の秋元司被告は初公判で全面無罪を主張し、検察側と争う姿勢を鮮明にした。弁護側は「検察が秋元議員を犯罪者に仕立てていった」と検察批判を展開した。
 昨年8月に証人買収事件で再逮捕されて以来、約7カ月ぶりに公の場に姿を現した秋元議員。現在も勾留中で、以前より白髪が目立つようになっていた。裁判長に職業を問われると、はっきりとした口調で「衆院議員です」と答えた。
 秋元議員は冒頭、「このような事態となり、職責を十分に果たせず申し訳ない」と謝罪しつつ、「すべての事件で無罪だということは、はっきり申し上げる」と強調した。
 衆院解散当日に元顧問2人から現金300万円を受け取ったとされることは、「この日に面会した事実はない」と否定。証人買収事件についても「偽証を依頼をしたことは一切ない」と語気を強めた。
 弁護人は「事件は検察によるフィクション」とし、「元顧問の2人が、日本の政治事情に疎い500ドットコムにIR参入の幻想を示し、300万円を含む多額の現金を着服した事件だ」と主張した。
 だが、元顧問は自身の公判で「右斜め前に座っていた秋元先生が、現金入りの紙袋を『ありがとう』と受け取ってくれた」と身ぶり手ぶりを交えて語るなどし、贈賄側とされる4人の有罪が確定。審理を担当したのは、いずれも今回と同じ丹羽敏彦裁判長だった。
 証人買収事件の実行役とされる4人の有罪も確定する中で始まった秋元議員の公判。あるベテラン裁判官は「秋元議員が無罪となるハードルは低くない」と話した。(池田悌一)

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