スエズ運河の運航を再開 4日以内に船の滞留解消へ

2021年3月30日 20時02分
29日、エジプトのスエズ運河でタグボートにけん引されるコンテナ船「エバーギブン」=スエズ運河庁提供、AP

29日、エジプトのスエズ運河でタグボートにけん引されるコンテナ船「エバーギブン」=スエズ運河庁提供、AP

 【イスマイリヤ(エジプト北部)=蜘手美鶴】エジプト北部のスエズ運河で大型コンテナ船が座礁した事故で、スエズ運河庁は29日夜(日本時間30日未明)から運河の運航を再開した。待機していた船の航行が始まり、遅くとも4日以内に船の滞留解消を目指す。
 座礁船はパナマ船籍で正栄汽船(愛媛県今治市)が所有する「エバーギブン」。運河庁によると、同日午後6時(日本時間30日午前1時)から、運河の南北入り口付近などに停泊していた大型貨物船など422隻を順番に通過させているという。30日朝には、運河中間の湖に新たに運河に入ってきた船が到着する様子がみられた。
 座礁船は現場から約40キロ北のグレートビター湖にえい航され、船体の検査を受けるため停泊している。事故調査も同時に行われ、運河庁のウサマ・ラビア長官は29日夜、「調査結果が出るまで、船は停泊を続ける」と述べた。
 運河では過去にも強風や悪天候での航行や、座礁船よりも大型の船が通過していることなどから、運河庁は人為的、技術的なミスが原因の複合的な事故との見方を強めている。
 事故は23日朝に発生。船は世界最大級で全長400メートル、約22万トンあり、運河庁は船底の水約9000トンを抜いて船体を軽くし、15隻以上でしゅんせつとえい航作業などを続けていた。

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