政府が注意喚起の中‥‥厚労省23人深夜まで送別会 与野党「看過できない」「どういう心理で」

2021年3月31日 06時00分
厚生労働省

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 新型コロナウイルス感染症対策を担う厚生労働省の職員23人が深夜まで飲食店で送別会をしていた問題で、田村憲久厚労相は30日の記者会見で「常識では考えられない。許されないことだ」と厳しく指摘した。政府が長時間や5人以上の会食の自粛を求め、東京都も午後9時までの時短営業を要請する中で起きた失態。緊急事態宣言下に東京・銀座で会食した与党議員が相次いだ後だけに、政府・与党への国民の不信感は募るばかりだ。

◆感染リスク高い場面に例示

 厚労省の大人数での会食は、菅義偉首相が18日の会見で「これから卒業式、歓送迎会などの季節となるが、大人数の会食は控えるようお願いする」と呼び掛けて間もない時期に開かれた。政府のコロナ対策分科会は、感染リスクの高い「5つの場面」として「飲食を伴う懇親会」や「大人数や長時間に及ぶ飲食」を例示して注意喚起。厚労省はこのような場面を避けるよう職員に指示していたはずだった。
 立憲民主党などの野党は「看過できない問題で法案の質疑に入るわけにはいかない」(立民の安住淳国対委員長)と態度を硬化。厚労省が提出している法案審議に応じない構えだ。
 政権への信頼を損なう不祥事に与党内からも批判が噴出。自民党の世耕弘成参院幹事長は「飲み会はマスクを着けて4人以内でと国民にお願いし、不便をかけておきながら、どういう心理で行われたのか理解できない」と突き放した。

◆自粛破りの反省生かされず

 政府・与党では首相が昨年12月、自民党の二階俊博幹事長ら8人で会食して非難された。緊急事態宣言下で自民党の松本純国対委員長代理や公明党の遠山清彦幹事長代理らの自粛破りが相次いで発覚し、離党や議員辞職に追い込まれた。
 その反省が生かされずに問題が起きたことに田村氏は「厚労省がやっているんだから(国民も)やっても良いと思われないよう綱紀粛正する」と厳しい表情で話した。(坂田奈央、山口哲人) 

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