池上駅ビルがオープン、木造駅舎の記憶残し 図書館・保育施設・商業施設も

2021年3月31日 07時18分

30日に開業した池上駅ビル=大田区池上で

 東急池上線池上駅(大田区池上六)の駅ビルが三十日、全面的にオープンした。木造平屋の駅舎を建て替えた五階建てビルにはスーパーマーケットなどが入る。かつては駅の構内に踏切がありレトロな雰囲気を感じさせたが、新しく生まれ変わった。 (宮本隆康)
 東急によると、池上駅は一九二二(大正十一)年、池上本門寺への参拝客らを念頭に置いて開業。木造の駅舎は改修しながら使われてきた。跨線橋(こせんきょう)などがなく、ホームから線路をはさんで向かいのホームに行く際は、構内にある踏切を渡った。
 駅ビルは一、二階の一部が駅舎。改札口は二階にある。三階にスーパーマーケット、四階に区立図書館、五階に認可保育園や学童保育施設などが入る。駅ビルの開発は二〇一七年に始まり、二〇年七月に駅舎部分の利用が先行して始まった。
 旧駅舎の解体で生じた古い木材を再利用し、新駅舎の改札内に、旧駅舎で使われていた木製ベンチを復元している。区立図書館の返却ポストやベンチの一部、保育園の遊具などにも再利用されている。東急は「旧駅舎で使われた木材をいろいろな場所に活用することで、旧池上駅の記憶を受け継ぐ」としている。
 区立図書館は池上地区の別の場所から移転し、約八万冊を所蔵する。隣にカフェがあり、館内に飲み物、店内に本を持ち込める。自動貸し出し機のほか、区内初となる予約本の自動受け取り機も設けられた。

2020年7月に廃止された池上線の改札内の踏切=東急提供


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