屋内50メートルプールを川口、スポーツ科学拠点を上尾に 県新設へ最適な候補地 選定委が報告書

2021年3月31日 07時39分
 埼玉県が新設する国際規格の屋内五十メートルプールと、スポーツ科学拠点施設の候補地を協議する選定委員会は三十日、プールを川口市の神根運動場、スポーツ科学拠点施設を上尾市の上尾運動公園に、それぞれ整備することが最適だとする報告書をまとめた。大野元裕知事は「提言を重く受け止める」と述べ、早期に正式決定する考えを示した。新年度、基本計画策定に向けた情報収集を始める。 (飯田樹与)
 県内には冬季や荒天時に使える公営の屋内五十メートルプールや、スポーツ科学を活用した公営の支援施設がない。県は県内選手の競技力向上や、県民の健康増進のために両施設の整備を検討。完成時期や事業総額は未定という。元国立スポーツ科学センター長の笠原一也氏を委員長とする選定委が、昨年十二月から候補地を協議してきた。
 構想では、屋内水泳場には五十メートルと二十五メートル、飛び込み用のプールのほか、トレーニング用流水プールや泳法解析システムを整備。国際規格を満たし、日本選手権など国内主要大会も開催できるようにする。
 スポーツ科学拠点施設は身体能力の測定や動作解析、栄養・メンタルサポートを行い、合宿用の宿泊施設や栄養士監修の食事を提供するレストランなどを整備する。報告書は候補地選定について、水泳場は川口市民の水泳熱が高く、県南部の健康・スポーツ拠点として将来性が見込めると説明。市が市有地を無償で貸与し、周辺に別のスポーツ施設を整備する意向を示している点も評価した。
 スポーツ科学拠点施設の候補地とした上尾運動公園の周辺には、陸上競技場や体育館、武道館、アイスアリーナなど競技施設が集積。競技間の連携や、公園の再整備によるにぎわい創出が期待できるとした。
 選定委は当初、二施設の一体整備を前提に議論を始めたが、川口、上尾両市長や地元選出の県議らが県に要望書を提出するなど、誘致合戦を展開していた。

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