ご愛読に感謝します

2021年3月31日 07時54分
 論説委員が筆を執る「私説」は今回が最後です。ご愛読ありがとうございました。
 日々の社説とは別に、私説が始まったのは今から二十年前、二〇〇一年十月でした。当時の論説主幹は「論説委員の顔が見えない」「執筆者の署名を入れてほしい」など、読者のご意見がきっかけだと記しています。
 社説は「その社の責任ある意見および主張として載せる論説」で、私たち論説室が担当しています。休日を除く毎日、所属する論説委員が、翌日の朝刊に掲載する社説のテーマや内容を議論して、執筆しています。
 個人の意見でなく、会社の主張ですから署名を入れるわけにはいきません。そんな事情が「顔が見えない」とのご意見につながったのでしょう。とはいえ、どんな顔をした人物が書いているのか見えた方が、社説への信頼感が増すだろうということも分かります。
 論説室では私説に加え、毎年一月の「論説特集」で各論説委員を紹介したり、「視点」に署名と顔写真を入れて記事を掲載するようになりました。最近では、インターネット上の「ニュース深掘り講座」でも講師を務めています。論説委員が登場する機会も増え、私説は当初の目的を果たしたと考えます。
 「顔の見える」社説、論説室を目指す方針はこれからも変わりません。社説をはじめ、引き続き、ご愛読いただきますようお願いします。 (論説副主幹・豊田洋一)

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