超異例、序二段からのカムバック 照ノ富士が2度目の大関昇進「やっとたどり着いた、やる限りは上を」

2021年3月31日 12時00分

大関再昇進を伝達され、鯛を持ち上げる照ノ富士(左から2人目)。左はツェグメド・ドルジハンド夫人。右2人は伊勢ケ浜親方夫妻=いずれも東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で(代表撮影)

 日本相撲協会は31日、東京都墨田区の両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇照ノ富士(29)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の大関復帰を満場一致で決めた。

◆21場所ぶりは最長ブランク、平幕以下から大関再昇進は2人目

 現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降では、魁傑の所要7場所を上回る21場所と最長ブランクでの返り咲き。関脇に陥落した場所で10勝以上を挙げて大関に復帰する特例があるが、平幕以下に落ちての再昇進は魁傑以来2人目で極めて異例。
 協会は江東区の伊勢ケ浜部屋に、同じ伊勢ケ浜一門の高島理事(元関脇高望山)と浅香山審判委員(元大関魁皇)による使者を派遣し、昇進を伝達した。照ノ富士は伝達式の口上で「謹んでお受け致します。本日は誠にありがとうございました」と述べた。

大関再昇進の伝達を受ける照ノ富士(中央)と伊勢ケ浜親方夫妻

◆両膝ケガ、内臓疾患乗り越え横綱昇進へ意欲

 記者会見では「前(の昇進時)は素直にうれしく思っていたが、今はやっとたどり着いたかなとほっとしている」と心境を語り、「(けがから復帰した)序二段の時は今の自分は想像になかった。(大関復帰は)目標にしていたけど、まさか結果が出るとは思わなかった」と振り返った。今後の目標としては「やる限りは上を目指して頑張りたい」と横綱昇進への意欲をのぞかせた。
 大関の誕生は昨年秋場所後の正代以来。照ノ富士の昇進で、次の夏場所は1横綱4大関となる。
 照ノ富士は2015年夏場所後に大関に昇進したが、17年九州場所で関脇に転落。両膝のけがや内臓疾患などで休場を続けた。序二段まで陥落した19年春場所で土俵に復帰。大関経験者が幕下以下で出場するのは初めてだったが、順調に番付を上げ、再入幕した20年7月場所で2度目の幕内優勝、今年春場所でも3度目の優勝を果たし、大関昇進の目安とされる三役での直近3場所で合計33勝を大きく上回る36勝を挙げていた。

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