原告側住民120人が控訴 東海第二原発の運転差し止め訴訟

2021年3月31日 21時26分
 日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)の運転差し止めを認めた水戸地裁判決を巡り、原告のうち訴えを退けられた9都府県の住民120人が31日、判決を不服として東京高裁に控訴した。

水戸地裁が運転差し止めを命じた東海第二原発。周辺には住宅や農地が広がる

 判決は、半径30キロ圏の住民約94万人を対象にした事故時の避難計画などが不十分と指摘。11都府県の原告224人のうち30キロ圏内の79人について「人格権侵害の具体的危険がある」と訴えを認めた。一方で、その他の請求は棄却した。
 控訴した住民は、事故が起きた際に30キロ圏外でも被ばくする恐れがあるとして、人格権侵害の範囲を拡大するよう主張。地裁判決で原告側の主張が退けられた、地震や津波の想定の甘さなども争う方針だ。
 3月18日の地裁判決を巡っては、原電も翌19日に控訴している。(松村真一郎)

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