Twitterの風刺漫画「#100日で収束する新型コロナウイルス」連載終了 政権批判だけでなく頑張る地方自治体も紹介

2021年4月1日 14時10分
 昨年12月下旬からツイッターで毎日連載されていた風刺漫画「#100日で収束する新型コロナウイルス」が3月31日、最終回を迎えた。菅義偉政権のコロナ対策に鋭い目線で切り込む一方、きめ細やかな感染防止対策を進める地方自治体の取り組みなども紹介。フォロワーからは「お疲れさまでした」「毎日、的確な漫画をありがとうございました」などといったねぎらいのコメントが寄せられている。 (デジタル編集部・北條香子)

「#100日で収束する新型コロナウイルス」100日目の一部(ぼうごなつこさん提供)

 作者は都内在住の漫画家ぼうごなつこさん(47)で、連載は昨年12月22日に開始。1日1作ずつ投稿し、冒頭に「○日目」、末尾に「収束まであと○日」と記すのが恒例となっていた。反響を呼んだ作品はリツイート、「いいね」がそれぞれ1万件を超えた。
 ぼうごさんは「連載を開始したころは第3波で感染者数が跳ね上がり始め、不安な気持ちだったが、ちょっとした慰めになればとの思いで漫画を描いていた」と振り返る。タイトルには「実際に収束するのは難しくても、100日後には政府が国民の声を無視できなくなり、現実的なコロナ政策が行われるように」との願いを込めた。だが連載終了を迎えた今、全国的に新規感染者数が増え始め、第4波の兆しを指摘する声も上がる。
 最終回ではPCR検査数を抑制した結果、感染増加と自粛を繰り返す状況を引き起こした日本政府を批判するとともに、「命の選別をして恥じることなく、亡くなった人を数字で語る言説が横行した。もし政治家の発言だったら、こういう人間に票を投じるのは自殺行為だ」と警鐘を鳴らした。ぼうごさんは「菅政権は手強いが、連載を通じて、命を大事にする政治家の存在が大切だと改めて感じた」と話す。

ぼうごなつこさん(本人提供)

 連載では、県の委託業者らが現地調査した上で、感染症対策をした施設と認証する制度を整えた山梨県や、国の退院基準を満たしてもリハビリなどの入院治療が必要な患者を一般病床に転院させる取り組みを進めたことで、入院待機者ゼロを達成している墨田区保健所などを紹介。ぼうごさんは「連載過程で全国各地で頑張っている人たちがいることに気づき、希望を感じた。そういう人たちを紹介することで、他にも広がることを期待した」と語る。
 前作「#100日で崩壊する政権」はツイッターでの連載終了後に書籍化されたことから、ぼうごさんの元には今作も出版を希望する声が寄せられているという。ぼうごさん自身、「前作の反省を踏まえて改善した点もあり、会心のできなので、ぜひ出版できたら」と考えている。
 次回作は未定だが、「一般市民や被災者が露骨に置いてけぼりにされ、ひどさが噴出している」と感じる東京五輪を題材にすることなどを構想しているという。

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