スエズ運河の座礁に列車事故、ビル倒壊…「ファラオの呪い?」の声も エジプトで続く悲劇

2021年4月2日 20時45分
 【カイロ=蜘手美鶴】エジプト国内で3月下旬、スエズ運河の座礁事故や列車事故などが相次ぎ、人々の間で「ファラオ(古代の王)の呪いでは」と臆測を呼んでいる。エジプトでは4月3日、古代王朝の王家のミイラを移送する一大イベントが計画されているためだ。

昨年10月、カイロ近郊サッカラで発見されたミイラを調べる考古学者ら=蜘手美鶴撮影

 イベントは「ミイラの行進」と名付けられ、紀元前1600年ごろから同700年ごろの王家のミイラ22体を、現在展示中の考古学博物館から、新たに開館する別の博物館に移送する。ラムセス2世など有名な王が眠る棺を1基ずつ豪華な台車に載せ、古代の王家が現代のカイロ市内を行進するという演出だ。
 このイベントを控え、国内では事故が続発。先月23日の大型コンテナ船座礁事故に始まり、26日には列車事故で少なくとも19人が死亡、27日にはビルが倒壊して20人以上が犠牲となった。同日には商店街が大火に見舞われるなどもあった。

3月29日未明、エジプト北部のスエズ運河で続いていた離礁作業(スエズ運河庁提供)

 これに人々がツイッター上で反応し、1922年にツタンカーメン王の墓が発掘された際に関係者が相次いで死亡したことを引き合いに、「王のミイラを動かそうとしたからだ」「現代のファラオの呪いでは」などと投稿が相次いでいる。
 こうした臆測に、著名な考古学者ザヒ・ハワス氏はテレビのインタビューで「私は100基以上の棺を開けてきたが、何も起きなかった」とファラオの呪いを否定している。

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