「女性はおしるこ作り、男性は力仕事」で参加呼びかけ 保護者抗議で学校側訂正

2021年4月3日 18時00分
小学校で配られたプリントの写し=一部画像加工

小学校で配られたプリントの写し=一部画像加工

 女性保護者は「おしるこ作り隊」に、男性保護者は力仕事をする「おやじお助け隊」にご参加ください―。小学校を通じて地域行事への参加を呼びかける文書を受け取った保護者から「教育現場では今も性別による役割分担の押しつけがある」という声が本紙に届けられた。学校側は当時「(押しつける)意図はなかった」としながらも文書を訂正。ジェンダー(社会的性差)平等が求められる今、この保護者は「多くの差別は無意識に行われる」と語った。(林朋実)
 文書は、東京都清瀬市の小学校で昨年1月におこなわれた地域行事に先だって児童に配られた。学校を支援する地域組織名義の文書には「『おやじお助け隊』募集!」のタイトルで、やぐらの組み立て、お汁粉用かまどの設置といった準備・片付けに男性保護者の参加を募った。もう1枚は「『おしるこ作り隊』募集!」と題し、お汁粉作り、配膳に女性保護者の協力を求めた。
 これに対し、保護者だった中央大准教授(倫理学)の横山陸さん(37)=新宿区=は「男女で分けないような文章にすべきだった」と問題視。「なぜ力仕事が得意な母親がやぐらを組み、料理好きな父親がお汁粉を作ってはいけないのか」と抗議した。
 学校はその日のうちに校長名で訂正文書を児童に配布。「おやじお助け隊」を「腕自慢力仕事隊」に変更し、おしるこ作り隊も合わせて「男女に関係なく募集する」と修正した。
 横山さんは「性別による役割分担意識は差別であり、違法だと司法の場で認めてもらいたい」との思いから昨年9月、市に損害賠償を求めて、東京地裁立川支部に提訴。問題提起が目的なので請求額は1円。市教育委員会は本紙の取材に「裁判に影響するかもしれないので回答を控える」としている。

PR情報

ジェンダー平等の新着

記事一覧