米拘束の移民希望者、3月は17万人超え メキシコとの国境、2006年以来の高水準 壁から女児落とす映像に非難

2021年4月3日 19時46分
 【ニューヨーク=杉藤貴浩】3月に中米諸国などからメキシコを経由して米国の南西部国境に到達し、米当局に拘束された移民希望者が17万人を超え、2006年以来最高の水準に達した。米メディアが2日、米税関・国境警備局(CBP)関係者の話として伝えた。
 トランプ前政権からバイデン政権への交代を機に、米国のメキシコ国境に殺到する移民希望者は急増。約10万人だった2月を大幅に上回った。CNN(電子版)によると、とりわけ米国内での保護義務が生じる単身未成年者は過去最高の約1万9000人に達した。

米西部ニューメキシコ州の国境で、密入国あっせん業者とみられる男らから、米国側に落とされる、移民の子どもたちの映像の一部=米税関・国境警備局提供、AP

 未成年者の増加は、先に米国に入った親や親類などが引き取ることを目的に、密入国あっせん業者に託されたケースが多いとされる。CBPは3月31日、西部ニューメキシコ州の国境で業者とみられる男2人が、高さ4メートル以上の壁からエクアドル出身の5歳と3歳の女児を米国側に落とす映像を公開。ネット上では「残酷な光景だ」「政権は何をやっているんだ」などと非難の声が湧き上がった。
 政権は4月2日、南部テキサス州に大規模収容施設を開設することを発表したが、増え続ける移民希望者に追いつけるかは不透明だ。

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