仏マクロン大統領の支持率低迷 3度目ロックダウンの決断遅れに批判

2021年4月4日 06時00分
マクロン仏大統領=AP

マクロン仏大統領=AP

 【パリ=谷悠己】フランスのマクロン大統領が正念場を迎えている。新型コロナウイルス第3波の拡大で3日から全土で3度目の都市封鎖(ロックダウン)が始まったが、「近隣国より決断が遅れて感染拡大を招いた」との批判が高まり、支持率は低迷。来年5月の大統領選を前に、野党の圧力も強まっている。
 「われわれは貴重な自由の日々を過ごしてきた。トンネルを抜けられるかは4月の頑張りにかかっている」
 マクロン氏は3月31日のテレビ演説でこう強調し、国民に理解を求めた。
 昨秋にいち早くロックダウンしたフランスは感染者の減少も早く、クリスマス休暇中の規制を近隣国より緩めた。だが、英国由来の変異株が猛威をふるいだした年明け以降の対応は後手に回り、3月は感染者が再増加。3日から必需品以外の商店の休業に加え、昨春の実施で批判が強かったために避けてきた小中学校の休校措置にも1週間ながら踏み切ることになった。
 全国保護者団体の幹部は1日の仏紙パリジャンに「政府の感染対策の責任をまた、保護者が負わされる」と不満をこぼした。
 仏紙フィガロが31日発表した世論調査で、マクロン氏の支持率は前月比3%減の36%と低迷する。同紙は、ドイツのメルケル首相が規制策を巡って「私の間違いだ」と謝罪したことを記者に問われたマクロン氏が「私は間違いを犯していない」と発言したことも反感を買ったと分析。マクロン氏は31日の演説で「もっと良い方法を取れたことや間違いを犯したこともあった」と認め、軌道修正を余儀なくされた。
 前回大統領選で決選投票を争った極右政党「国民連合」のルペン党首はツイッターで「国民は彼の傲慢さのつけを払わされている」と攻撃し、右派野党「共和党」幹部も「時間を無駄にし、死者を増やした」と批判。次期大統領選への出馬表明を控えているマクロン氏に揺さぶりを掛けている。

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