豚熱 殺処分は1万頭 消毒や野生動物対策を徹底 国内最大規模

2021年4月4日 07時16分

作業に向かう県職員=前橋市で(県提供)

 前橋市の養豚場で、豚熱(CSF)の感染が二日に確認されたのを受け、県は同日夜、この養豚場や関連の別農場で飼育されている豚の殺処分を始めた。県によると殺処分対象は約一万頭で、国内で最大規模になる。
 三日午後三時現在、作業には県職員や自衛隊員ら延べ百九十人が参加し、千二百二十四頭を殺処分した。処分した豚は養豚場敷地内に埋める。養豚場の消毒や野生動物の侵入防止対策の徹底も進める。
 この養豚場では「死ぬ豚が増えている」と一日、県に通報。同日、県が検査した結果、生後百日前後の豚二十頭に感染疑いがあると分かった。さらに国の精密検査で感染が確認された。この養豚場では、感染した豚を含め、全頭にワクチンを接種していた。県によると感染原因は判明していない。
 県内では野生イノシシの豚熱感染も相次いでおり、前橋市では一月以降、三頭が確認されている。県養豚協会の岡部康之会長は「養豚場での感染は残念。防疫を今以上に強化し、野生イノシシのコントロールの必要もある」と話す。
 山本一太知事は二日夜の臨時記者会見で「豚熱発生は痛恨の極み。感染を広げないよう対策を講じ、養豚業を守るため全力で取り組む」と述べた。
 豚熱は、豚やイノシシの病気で人には感染しない。感染した豚の肉は流通せず、もし食べたとしても健康への影響はない。 (池田知之)

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