筑西市長選 告示 3氏の争い

2021年4月5日 07時40分
 筑西市長選は四日告示された。新人で元市議の森正雄氏(66)、新人で元市職員の谷中徳久氏(62)、三選を目指す現職の須藤茂氏(69)=自民、公明、茨城維新の会推薦=の無所属三人が立候補し、三つどもえの選挙戦に入った。
 三人は人口減少を食い止めるための街づくり策や、新型コロナウイルスで疲弊する地元経済の支援策、財政問題などを巡り、初日から舌戦を繰り広げた。

◇候補者の第一声(届け出順)

◆森正雄(もり・まさお)氏(66) 無新
 まずは公園を整備

 森氏は、海老ケ島のJA北つくば明野支店など市内五カ所でマイクを握った。新型コロナの感染拡大防止で密を避けるため、支持者らが自分の車内から訴えに聴き入る姿もあった。
 森氏は市議二期六年の経験を振り返りつつ、「どうしても市議では限界がある。必ずや市長になり、住みやすい筑西づくりに取り組みたい」と立候補の動機を述べた。
 市民の教育費に多大な費用がかかることが少子化につながっていると懸念。「戦略会議を立ち上げ、それぞれの世代にどのような支援が必要かしっかりと見極める。まずは公園を整備し、子どもを遊ばせる環境を整えたい」と述べた。
 また、新型コロナの影響で商工業や農業が苦境にあることに危機感を示し、「市民の雇用を確保するため、新製品の開発などをバックアップしていきたい」と意気込んだ。

◆谷中徳久(やなか・とっきゅう)氏(62) 無新
 市長報酬80%減を

 谷中氏は、支持者を前にして主張を訴える従来型の選挙戦をせず、神分の自宅兼事務所からインターネットの動画サイト「ユーチューブ」を使い、第一声を生配信した。
 昨年三月まで市職員だった谷中氏は庁内で市政に携わった立場から現在の財政状況に言及。「自転車操業か粉飾決算に近い状況だ」と危機感をあらわにした。
 記者団の取材に対し、「市は(財政調整基金を別の用途に充てる)『繰替運用』の手法を使っている」と説明。「二〇二〇年度末の基金は実際は半分ほどしかない」と述べた。
 危機感を市民に示そうと、選挙公約として市長報酬の80%減を掲げ、就任後には「財政非常事態宣言」を発令すると明言した。
 今後の選挙戦についても、選挙カーや街頭演説を一切せず、会員制交流サイト(SNS)などで政策を訴えていく。

◆須藤茂(すとう・しげる)氏(69) 無現<2> 自公
 人口「社会増」で実績

 須藤氏は、市内四カ所で演説。関本上中の消防団分団詰め所前の会場では、大井川和彦知事や自民の田所嘉徳・法務副大臣(衆院茨城1区)、近隣の首長や議員らが応援に駆けつけた。
 須藤氏は冒頭、昨年十月に十万人を割り込み、減り続ける市の人口に触れた。
 二〇〇五年の新市発足以来、死亡が出生を上回る「自然減」が続いている一方で、今年一月からは転入が転出を上回る「社会増」に転じたと説明。「新生児に二十万円の祝い金を支給するなど、新制度の成果が出たのではないか」と実績をアピールした。
 また、JR川島駅と常総線下妻駅を結ぶ新たな路線バスの実証運行を開始したとし、地域交通の向上に力を入れていると強調。「ゆくゆくは常総線とつくばエクスプレスを通じて、下館から東京・秋葉原まで一時間ちょっとで行けるよう努力したい」と意気込んだ。

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