「買収原資はポケットマネー、党からの1.5億円は使っていない」 被告人質問で河井元法相 政界引退も明言

2021年4月5日 20時33分
東京地裁に入る河井克行被告=3月23日

東京地裁に入る河井克行被告=3月23日

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反の罪に問われた元法相で前衆院議員の河井克行被告(58)が5日、東京地裁であった被告人質問で、地元議員らに配った現金は「全て私の手持ち資金」と説明した。自民党本部から参院選前に援助された1億5000万円を原資に充てたことは「全くない」と否定した。
 克行元法相が原資に関して公の場で語るのは初めて。党の資金が事件に使われたとの疑惑を打ち消した格好だ。妻の案里前参院議員(47)=公選法違反罪で有罪確定=の選挙では、当時官房長官だった菅義偉首相が全面支援していた。
 元法相は具体的な金額は示さなかったものの、「議員歳費などを長年ためていた」と、十分な資金が手元にあったと主張した。

◆「生涯にわたり選挙には出ない」

 自民党本部から夫妻側には19年4~6月、税金からなる政党交付金1億2000万円を含む1億5000万円が援助されていた。元法相は1億5000万円の使い道について、案里前議員の事務所の開設費や党の機関紙の印刷代、陣営スタッフの人件費などと説明し、「完全に使い切った。1円たりとも買収資金には使っていない」と強調した。
 元法相の議員辞職は1日に衆院本会議で許可されており、グレーのスーツの胸に議員バッジはなかった。
 弁護人から「何か言いたいことは」と問われた元法相は、「次期衆院選に立候補しないことに加え、生涯にわたり選挙に立候補しない」と政界引退を表明した。(山田雄之)

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