みずほ銀 2月のATM障害、原因特定に7時間 エラー通知見逃す

2021年4月5日 22時45分
システム障害対策について記者会見するみずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長(中)=5日、東京都千代田区で

システム障害対策について記者会見するみずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長(中)=5日、東京都千代田区で

 みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長は5日、都内で会見し、みずほ銀行で2~3月の2週間に4件のシステム障害が発生した問題について改めて説明した。4000台超の現金自動預払機(ATM)が止まった2月の障害では、発生から原因特定まで7時間超を要していたことを明らかにした。ATMセンターでエラー通知を見逃したのが原因で、多数の顧客の足止めにつながった。(皆川剛)
 この障害ではデジタル口座への切り替え作業に月末の定期預金処理が重なり、システムがパンク。5000を超える通帳などが長時間ATM機に取り込まれた。坂井氏は「(エラー通知を)組織内で共有していれば、もっと早く動けた」と述べた。再発防止策としてトラブル時に「カードや通帳を原則ATMから顧客に戻す設定に変更した」という。
 休日に多数のカード取り込みが起きる事態は想定していなかった。ピーク時にはATMからセンターにかけた顧客の電話の99%が受け付けられない状態に至った。「障害対応が中心となり、最優先すべき顧客対応が遅れた」と、初動の誤りを認めた。5月末までに体制を見直す。
 一方、3月3日に約30台のATMが止まった障害では、ATMやインターネットでの宝くじの購入で7件の不成立があったことも新たに公表した。
 3月12日に外貨建て送金が遅れた障害は、日立製作所の管理する機器の故障が原因だと説明した。これまで「一義的にみずほの責任」として、関係するシステム会社名は伏せてきた。
 「なぜ、みずほばかりで大規模なシステム障害が頻発するのか」という根本的な問いへの明快な説明はなかった。みずほ銀とFGは先月31日に金融庁へ報告書を提出。第3者委員会の調査も進む。坂井氏は「しかるべきタイミングで、最終報告を行う」と述べるにとどめた。

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