白杖手に闇の対話 港区で催し 存続へネットで資金

2021年4月6日 07時09分

ダイアログ・イン・ザ・ダークの様子=港区で(ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ提供)

 真っ暗闇にした室内を視覚障害者とともに歩き、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて対話するイベント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」が、港区海岸のアトレ竹芝シアター棟一階「ダイアログ・ミュージアム『対話の森』」で開かれている。ミュージアムは昨年八月にオープンしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止で暗闇での実施をやめ、明るい中でのイベントに変えていた。
 九十分のイベントでは、白杖(はくじょう)を手に暗闇の中で物に触れたり、段差を昇り降りもする。初対面の人ともコミュニケーションを取りながら進み、対話を通じて他者の理解を深めていく。コロナ対策として、イベント中も随時手指の消毒をし、参加者同士は一定の距離を空ける工夫をしている。
 イベントは、二〇一七年まで渋谷区神宮前にあった常設会場で実施後、別の場所での企業研修などで行われてきたが、一般客向けに開催するのは四年ぶり。ミュージアムでは、聴覚障害者が音のない世界を案内する「ダイアログ・イン・サイレンス」も実施中で、視覚・聴覚障害者を雇用する場ともなっている。
 コロナ禍で収益源だった企業研修が減るなどし、ミュージアムの運営は厳しくなっている。そこで、インターネットで支援を求めるクラウドファンディングサイト「GoodMorning」で二千万円を目標に資金を募っている。運営団体は「未来をつくる子どもたちに体験を届けたい」と協力を呼びかけている。
 問い合わせは一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ=電03(6231)1640。 (神谷円香)

関連キーワード

PR情報

東京の新着

記事一覧