アーツ前橋 次期館長も美術専門職を 有志ら市長に要望書

2021年4月6日 07時16分

山本市長(左)に要望書を手渡す八木さん(左から2人目)ら=前橋市役所で

 前橋市の市立美術館「アーツ前橋」で、館長を三月末で退任した住友文彦氏の後任人事について、芸術家ら有志でつくる「アーツ前橋を応援する会」が五日、住友氏と同様、現代美術の専門職を充てるよう求める要望書を山本龍市長に手渡した。賛同する県民ら約千人分の署名も提出した。
 呼び掛け人は、八木隆行さんと白川昌生さん、木暮伸也さん、喜多村徹雄さんの国内外で活躍する芸術家四人。
 要望書では「アーツ前橋は地域の美術活動を積極的に取り上げ、地域の作家たちも近隣商店街を舞台に活動し、その相互作用は全国的に評価を得ている」と指摘。「館長の下、学芸員が市民と協働で実現できた」として専門的な人材登用を求めた。山本市長は「皆さんの期待に沿いたい」などと応じた。
 会代表の八木さんは「継続や発展させるためには専門性が必要だ」と強調。白川さんは、非正規の学芸員らの雇用環境を改善し、専門性を発揮できるような体制づくりなどを求めた。
 アーツ前橋の館長人事について、市は当面の措置として一日付で文化国際課長の兼務とした。同課は今後の館長人事について「多方面から意見を聞きながら方向性を定めたい」としている。
 アーツ前橋では作家二人の遺族から預かった作品計六点を紛失した問題が発覚し、市は有識者らによる「アーツ前橋作品紛失調査委員会」を設置。調査委は、当時館長だった住友氏らが紛失を隠蔽(いんぺい)や虚偽説明したとする報告書を公表した。一方、住友氏は「隠蔽やうそはない」と反論している。 (池田知之)

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