高輪築堤の保存範囲拡大せず JR東の再開発、ホームドアは年度内21駅に設置

2021年4月7日 06時00分
 JR東日本の深沢祐二社長は6日の定例会見で、JR高輪ゲートウェイ駅西側で出土した明治初期の鉄道遺構「高輪築堤ちくてい」のうち、国内で初めて設置された鉄道信号機の土台跡を含む部分について「開発の中心地で、共同地権者も絡んでいて変更は難しい」と述べ、現地保存せずに再開発を進める考えを示した。(梅野光春)
 このエリアには、国際会議場やホテルが入る超高層ビル2棟や駅前広場などを、2024年度を目標に建設する。コロナ禍で海外との往来は減っているが、深沢氏は「インバウンドを含め、国際的な拠点は品川エリアに大きな意味を持つ。その位置付けは大きく変わらない」と強調した。
 一方、線路への転落を防ぐホームドアに関しては、21年度中に首都圏の21駅に設置すると表明した。横浜線の新横浜駅や中央・総武線各駅停車の大久保駅、南武線の武蔵小杉駅などが対象。うち11駅はシンプルな構造で軽量化させた「スマートホームドア」を採用する。深沢氏は「スマートホームドアは従来品に比べ工期を40%短縮できる」と説明し、さらに設計・施工を効率化できる新型ホームドアの開発を進める考えを示した。
 20年度の鉄道営業収入(推計値)は、新型コロナウイルスの影響が出る前の18年度と比べ半減の50.6%に減った。深沢氏は「過去最大の落ち込みで、20年度はJR東の発足以来、初めての赤字ということになる」と述べた。

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