ワクチン接種迅速化へ「プレ予診票」、厚労省が導入検討 既往症やアレルギー歴など主治医らが記入

2021年4月8日 06時00分

 新型コロナウイルスのワクチン接種で、予診票とは別に、希望者が事前にかかりつけ医や主治医に書いてもらい接種時に提出する「プレ予診票」の導入を厚生労働省が検討している。既往症や血圧などが書かれ接種会場の医師が参考にする。予診の迅速化や重いアレルギー反応が出た際の役割が期待される。9日の厚労省ワクチン副反応検討部会を経て正式決定する。(沢田千秋)

 プレ予診票には、接種者が日常的に利用するかかりつけ医や、既往症の主治医の記入欄が設けられる予定。接種者の既往症や過去のアレルギー歴、投薬など、接種後の副反応に影響を及ぼす可能性がある情報を、病院名、医師名とともに書き込む。
 平時の血圧や脈拍を記入する欄もあり、接種後に副反応が現れた場合、医師が重いアレルギー反応の「アナフィラキシー」か判断する際、血圧の低下をみるのに役立つ。
 接種者は厚労省のウェブサイトや自治体などでプレ予診票を入手し、かかりつけ医や主治医に記入を依頼。接種当日、予診医に手渡す。服薬歴が分かる「お薬手帳」持参も呼び掛ける。
 接種会場で記入する従来の予診票には既往症やアレルギーの有無と原因物質を問う欄はあるが、詳細な記載を求めていない。
 1回目の接種でアナフィラキシーを起こした人など、ワクチンの成分に重度の過敏症の経験がある人は「接種不適当者」となり、2回目の接種はできない。
 過去の予防接種でアレルギー経験がある人や心臓、腎臓などに基礎疾患がある人などは「接種要注意者」となり予診医による可否判断が重要となる。
 プレ予診票の原案作成にあたった検討部会メンバーで、日本医師会の宮川政昭常任理事は「接種者の不安を軽減し予診医の的確で迅速な判断に結び付けたい。接種会場で予診時の混雑回避の一助にもなり得る」と説明している。

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