滝山城 築城500年で記念碑 八王子 コロナに負けずPR

2021年4月8日 06時37分

完成した記念碑=八王子市で(市提供)

 国史跡で、日本城郭協会が認定する「続日本百名城」の一つである滝山城(八王子市)が今年、築城五百年を迎えたのを記念して、地域住民らが記念碑を設置した。昨年から今年にかけて予定した記念イベントはコロナ禍で中止や縮小を余儀なくされたが、住民らは五百歳の名城を多くの人に知ってもらおうとPRに力を入れている。
 滝山城は、かつて山の上にあったが、現存せず、跡地は公園となっている。桜の名所としても知られる。記念碑は公園への登り口付近に設けられた。高さ一・五メートル、幅一・八メートル。
 先月二十八日、除幕式があり、地域住民でつくる滝山城跡文化協会や加住地区町会・自治連合会の役員ら約四十人が出席した。同文化協会の大沢敬之会長は「記念碑の費用の三百五十万円は住民からの寄付。滝山城が地域から愛されている証しです」と話した。
 協会や市は節目に際し、歴史に詳しいNPO法人の会員が甲冑(かっちゅう)姿で城を案内する「戦国ウオーク」などのイベントを計画。しかし、多くの企画が中止や縮小しての開催となった。昨年に続き「滝山城跡桜まつり」も中止に。

滝山城のロゴ=市提供

 こうした中でも、住民からは「四百五十年祭もやったので、五百年の節目も祝いたい」との声があり、それに応える形で、市は昨年、滝山城の地形や縄張りを文字の形で再現したロゴを作った。これを使ったチラシを市内各所で配布しており、今後はコロナの感染状況をにらみながら順次、イベントも行う予定だ。
 昨年は、滝山城のほか高尾山や八王子城などの市内の文化財を紡ぐストーリーが日本遺産として認定されている。滝山城をアピールするための追い風も吹いており、大沢会長は「コロナ禍ではあるが、滝山城の価値を世間に広めたい」と話している。 (布施谷航)
<滝山城> 戦国時代の1521年、武蔵国守護代の大石定重が築城したとされる。その後、北条氏照の居城となった。武田信玄の猛攻を受け、落城寸前に追い込まれたが、氏照が八王子城に拠点を移すまで存続。「中世城郭の傑作」とされる。

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