<コロナ下の大学生日記>(5)Zoomで悩み共感 渡辺光南さん

2021年4月8日 07時05分
 二〇二〇年度は一年間ほとんど全ての授業をオンラインで受講しました。ゼミを除くと、パソコン画面の前で話を聞き、メモを取り課題を提出するものばかりでした。通学の必要が無いことは気楽でしたが一日中一人きり。少なからず孤独感を覚える日々です。
 オンライン授業で特に印象深い授業が、十月ごろにあったインタビュー実習でした。普段はメディアやニュースの仕組みについての座学がメインですが、このときは、Zoomの機能を使って学生が一対一でお互いに取材をし合いました。
 テーマは「コロナ禍の大学生」。この連載企画と同じ話題ですね。その時の私たちにとっては実習以上の意味も持っていました。相手に現状の生活の様子や政府の政策についてどう考えているかを聞く中で、互いに悩みを打ち明けることができたのです。
 私の実習相手は入学したばかりの一年生で、私と同じく一人暮らしをしていました。慣れない大学生活に加え、人と会う機会も無く誰にも相談できない孤独感を打ち明けてくれました。特に互いに共感した話題が帰省についてでした。「自粛警察」という言葉がはやったころは目立たないようできるだけ荷物の量を制限して小さくしたり、人の少ない朝早くに電車に乗ったりしたなどの苦労を話してくれました。大学にも入れず人と会う機会が制限される中で、孤独を忘れられた貴重な時間に感じられました。
 大勢で集まって講義を受ける大学生が制限されることは仕方がないことかもしれません。しかし戸惑いや不安を募らせて過ごした人が大勢います。二年生や新しく入ってくる一年生が、少しでも思い描いていたキャンパスライフを楽しめる日が来ることを願うばかりです。 (専修大文学部四年)

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