沼津4城に御城印 観光協会などが販売 市内の女子高生ら題字 歴史学びイメージ筆に

2021年4月8日 08時02分

御城印の題字を書いた沼津西高校の(左から)高橋世理加さん、伊藤帆南さん、籾山栞さん=いずれも沼津市で

 沼津市内に残る戦国・江戸時代の城跡巡りを促し、観光振興につなげようと、同市の大手町町内会と沼津観光協会は、「沼津四大城御城印(よんだいじょうごじょういん)」の販売を市内六カ所で始めた。題字は県立沼津西高校(同市)芸術科書道専攻の三年生三人が書いた。高橋世理加(せりか)さん(17)は「城の歴史を学び、イメージを字にできた。街の振興に役立ってほしい」と笑顔を見せた。 (渡辺陽太郎)
 御城印は「興国寺城」(根古屋)と「沼津城・三枚橋城」(大手町)、「長浜城」(内浦重須)の四枚。いずれも縦十五センチ、横一〇・五センチ。背景に北条早雲や武田勝頼など城ゆかりの武将らが描かれ、生徒が中央に、力強い筆致で城名を記した。

販売が始まった四つの御城印

 興国寺城は、市西部の愛鷹山の尾根に築かれ、戦国時代に関東一円を支配した北条氏の祖、早雲の旗揚げの場所とされている。
 三枚橋城は、JR沼津駅近くで現在は中央公園となっている狩野川沿いに築かれた城。北条氏のけん制のため武田勝頼が築城を命じたとされる。これを受け、北条氏は市南部の内浦地区に長浜城を築き水軍の主力を集結。武田の水軍と戦った。
 沼津城は江戸時代、廃城となっていた三枚橋城の跡地に築かれ、沼津が城下町としても発展するきっかけになった。
 観光協の小森裕之副会長は「どの城も歴史ロマンが満載だが、市民でも認知度は低い。PRできれば、市西部から南部への周遊コースができ、沼津港に偏りがちな観光の課題を解決できる」と話す。昨冬から沼津城・三枚橋城のPR策を検討していた町内会と協議。若者の力を借りることで、街への愛着が生まれることを期待し、高校に協力を依頼した。
 商業書道を学ぶ高橋さんと籾山栞(しおり)さん(17)、伊藤帆南(ほなみ)さん(17)は三月上旬から作業を開始。城の歴史を学びながら作品のイメージを膨らませた。伊藤さんは「イメージの具体化は大変だった。百枚以上書いた」、籾山さんは「苦労したけど作品が世に出て、役に立つのはうれしい」と充実感を話した。
 御城印は城近くの商店や観光協などで販売している。一枚三百円。観光協の担当者は「実際に城跡を巡り、港町沼津は『歴史・文化の街』でもあると感じてほしい」と話す。初版千枚で売れ行きをみて増刷する。問い合わせは観光協=電055(964)1300=へ。

関連キーワード


おすすめ情報

静岡の新着

記事一覧