「血栓症は副反応」EU当局が認定 アストラゼネカのコロナワクチン…多くは60歳以下の女性

2021年4月8日 10時11分
英製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナワクチン=アストラ社提供

英製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナワクチン=アストラ社提供

 【ロンドン=藤沢有哉、パリ=谷悠己】英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを巡り、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は7日、欧州各国で接種後に確認された血栓症を「副反応」と認める調査結果を発表した。ただ、「副反応が起きる確率はとても低いため、接種による予防効果が依然、リスクを上回る」とも強調した。
 EMAによると、4日現在で、EUや英国で同社製ワクチンを接種した約340万人のうち169人に「脳静脈洞血栓症」、53人に「内臓静脈血栓症」と呼ばれる重症例が発症。多くが60歳以下の女性だったが、発症のメカニズムは不明という。
 英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)も7日、血栓症と同社製ワクチンの関連には「強い可能性」があるとの見解を発表。3月末までに79人の発症が確認された。発症率は100万人に約4人の割合といい、女性51人、男性28人だった。発症者のうち19人が死亡した。
 ワクチンに関する専門家グループは7日、「入手可能なデータによると、年齢が下がるにつれて、発症率が上がる可能性がある」として、30歳未満には同社製とは別のワクチンを接種するよう勧告した。
 世界保健機関(WHO)は同日の声明で血栓症発症との因果関係を「考え得るがまだ証明されていない」とし、英EUの両機関よりも慎重な姿勢を示した。

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