師匠しのび 芸継ぐ誓い 「講談 伝承の会」公演

2021年4月9日 07時17分
 東西の若手・中堅講談師が所属組織の枠も超えて、ベテランの師匠から教わった講談を演じる「講談 伝承の会」公演が三月十〜十二日に東京都内で開かれた。同公演を提唱、推し進めてきた人間国宝の一龍斎貞水ら昨年死去した講談師を、弟子らがしのんだ。
 今年が十回目。講談は現在、東西で五つの協会組織があり、組織を超えて芸を継承、研さんを重ねる狙いがある。
 二十七人がベテランに教えを請い、約一年間の稽古を経て公演で成果を発表した(一人休演)。トップバッターの神田伯山が一龍斎貞心に教わったという「東玉と伯円」をじっくりと聴かせたのをはじめ、各自約三十分間ずつ次々と口演。人間国宝の神田松鯉ら教える側のベテラン勢も特別口演として芸を披露した。
 途中、貞水、やはり昨年世を去った旭堂南陵、神田翠月を弟子らが追悼。貞水について、一龍斎貞友は入門した頃からの思い出を語り「師匠の芸にかける思いは本当にすばらしかった。その姿勢を学んでいきたい」と誓っていた。

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