鹿鳴館や三菱1号館設計の英国人建築家 「コンドル」の功績たどる  文京ふるさと歴史館で企画展

2021年4月10日 07時12分

日本文化に親しんだ建築家・コンドルについて紹介している企画展=文京区本郷の文京ふるさと歴史館で

 鹿鳴館を設計し「日本近代建築界の父」と呼ばれる英国人建築家、ジョサイア・コンドル(一八五二〜一九二〇年)。日本の伝統文化に親しみ、日本庭園を欧米に紹介した功績や、三菱財閥を築いた岩崎家との関わりを紹介する企画展「コンドル博士と岩崎家四代−百一年後の和魂と洋才−」が文京区の文京ふるさと歴史館(本郷四)で開かれている。五月十六日まで。 (長竹祐子)
 コンドルは明治政府の招聘(しょうへい)で一八七七年に来日。工部大学校(現在の東京大工学部)で建築学を教え、東京駅を設計した辰野金吾らを育てた。任期退官後は、岩崎家の専属建築家となり旧岩崎邸(台東区池之端)や、三菱一号館(千代田区丸の内)などを設計。昨年六月、没後百年を迎えた。
 日本画に関心のあったコンドルが狩野派絵師、河鍋暁斎に師事して描いた日本画や、欧米に日本庭園の美について紹介した研究書や写真パネル、遺作集など貴重な史料が並ぶ。
 日本人の妻がおり、日本で生涯を全うして護国寺(文京区大塚)に墓があるコンドルは、岩崎家の初代・弥太郎から四代・小弥太まで関わり、物心共に同家に支えられたという。本人のサインが残る給与の領収書も展示している。
 文京ふるさと歴史館の加藤元信学芸員は「コンドルは、日本文化の研究者として立派な業績を上げていることを知っていただきたい」と話した。午前十時から午後五時まで。入館料一般百円、中学生以下と六十五歳以上無料。休館日など問い合わせは同館=電03(3818)7221=へ。

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