東池袋駅⇔豊島区役所 スマホ音声で誘導 視覚障害者支援システム 区が運用

2021年4月10日 07時13分

スマホの専用アプリを使い、豊島区役所から東池袋駅をつなぐ道のりを歩く市原寛一さん=豊島区で

 豊島区は今月、視覚障害者向けの音声案内システム「shikAI(シカイ)」の運用を始めた。スマホにダウンロードしたアプリが、東京メトロ有楽町線の東池袋駅から区役所をつなぐ道のり約百メートルを音声で案内する。区によると、駅構外で運用されるのは全国の自治体で初めて。 (中村真暁)
 シカイは、スマホのカメラで、視覚障害者が歩く誘導ブロックに貼られたQRコードを読み取ると「この先に自動ドアがあります」「階段が十一段あります」などと、その都度、進む方向や距離を知らせる音声がスマホから流れる。
 区によると、東池袋駅から区役所は、民間マンションを経由して地下道でつながっており、この地下道に誘導ブロックが敷設されている。
 区は、マンション管理組合の協力のもと、誘導ブロックにQRコード計約百二十枚を貼り付けた。
 今月中には、同駅から点字図書館を併設する区立中央図書館への道のりも、同様のやり方でQRコードを貼り付ける。
 同区盲人福祉協会の武井悦子会長は五日にシステムを利用し「階段の位置など詳細な情報を伝えてくれて、区役所に一人で来やすくなる」と話した。同協会の市原寛一事務局長も「新宿駅周辺など、乗り換えが複雑な地域でも導入が進んでほしい」と期待を込めた。
 システムを開発したリンクス(港区)の小西祐一会長は「両手をふさがないよう、スマホを首から下げられるホルダー開発も進めている。点字ブロックのデジタル化で、情報を提供したい」と話した。
 システムは東京メトロが今年一月から順次、東池袋駅など九駅で本格運用を始めている。

関連キーワード

PR情報

東京の新着

記事一覧