学術会議任命拒否 撤回求め 首相地元の教授ら「県民署名」 「憲法違反 見過ごせない」

2021年4月10日 07時14分

日本学術会議の会員候補任命拒否問題で県民署名運動を呼び掛ける研究者ら=川崎市役所で

 菅義偉首相による日本学術会議の会員候補6人の任命拒否撤回を求め、憲法や歴史、科学を専門とする県ゆかりの大学教授ら14人を呼び掛け人とする県民署名運動が9日、始まった。「科学研究の政府からの自律性を脅かす首相の憲法違反行為を見過ごせない」とし、首相の地元・神奈川から世論を起こすことに意義があるとしている。 (安藤恭子)
 首相による学術会議会員の任命を巡っては、昨年十月の会員入れ替えの際、会議が推薦した百五人のうち六人の任命を菅首相が拒否。会議側は六人の任命と、拒否理由の詳しい説明を求めてきた。
 署名の呼びかけ文では、学術会議が二〇一七年、戦争に協力した反省から「軍事研究は行わない」とする過去の声明の踏襲を発表したことなどに触れ、こうした自律性が政権には権力の行使の妨げに映ると指摘。「政権が政治的判断で任命を拒否しているのは明らか。学問の自由の侵害であり、憲法の人権保障の規定を踏みにじる」とした。
 九日に川崎市役所で会見した呼び掛け人の一人、山根徹也・横浜市立大教授(西洋史)は「学問の自由がゆがめられるのは社会の損失。ほかの人権、思想良心の自由の侵害へと必ずつながる」と指摘した。六月十日の第一次集約までに数万単位の署名を目指し、内閣府に提出するという。
 問い合わせは、県民署名ホームページ(https://k-pscj.jimdosite.com)へ。

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