富津で疫病退散願う大わらじ 三つ作り、境界3カ所に

2021年4月10日 07時15分

疫病退散や魔よけを願って作った、三つの大わらじ=富津市関尻で(市提供)

 富津市関尻の関尻集会所裏で四日、疫病退散や魔よけを願ってわらを編む「大わらじ作り」が行われた。同地区(十八戸)の住民十六人が長さ約一・五メートル、幅約六十センチの三つを完成させ、集落の境界に当たる県道沿いにつるした。
 参加メンバーは集会場裏のお堂に大量のわらを持ち込み、手分けして作業を開始。わらをより上げ、わらじの形にしたあと魔よけの木炭や杉の小枝などを添えた。完成後は境界三カ所につるす「綱つり」を行った。関尻地区の班長鈴出定一さん(59)は「今年は初めての参加者が三〜四人。仲間の高齢化が進んでいるので、若い人にしっかり継承したい」と語った。
 地元の伝承によると、いつごろ始まった風習か定かでないが、疫病神を自分の集落に入れないために「ここにはこんな大きなわらじをはく大男がいるぞ」ということを示す意味があるとされる。
 例年二月の第一週に作られるが、今年は新型コロナウイルスと緊急事態宣言の影響で四月にずれ込んだ。 (山田雄一郎)

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