WOWOW連ドラ「華麗なる一族」 向井理「魔力のある作品」 「欲望がぶつかり合う時」見てほしい

2021年4月10日 07時16分

「社会派ドラマとしてすごい作品になったと思います」と話す向井

 富と権力を巡る人間の野望や愛憎を描いた山崎豊子の小説「華麗なる一族」をWOWOWが開局30周年を記念して連続ドラマ化、18日にスタートさせる。壮大な野望に突き進む主人公、万俵(まんぴょう)大介の長男鉄平を演じたのは向井理(39)。「万俵家の良心」の役とどう向き合ったのか。リモートインタビューで聞いた。 (鈴木学)
 「正義感が強くて前向きな鉄平ですが、彼を生きた感想を言えば、つらかった。だまされたり怒られたりと、想像以上に精神的にダメージがあった」
 物語の舞台は、高度経済成長期の日本。富と権力の獲得に策略を巡らす阪神銀行頭取の大介(中井貴一)を中心とした万俵家の繁栄と崩壊を描く。鉄平は万俵コンツェルンの一翼を担う「阪神特殊製鋼」専務で、社員やきょうだいから慕われるが、大介との間に確執を抱える。
 かつて、映画やドラマで仲代達矢、木村拓哉らが演じた役。向井はプレッシャーを感じる余裕がないくらい必死に「鉄平づくり」に打ち込み、特に大介との確執には頭を悩ませた。
 「鉄平の出生を巡って、父親との関係がこじれている。私生活のシーンは二人の関係が投影されるので、鉄平がどう生きてきたかなど、台本にない部分を埋めるのに時間をかけました」
 どれだけぶつかっていっても、大介にはのれんに腕押し。「どんどん嫌な気持ちになっていくという意味で、(中井に)『やられたな』と思いながら芝居をしていました」と笑う。

中井貴一(右)と向井理

 山崎作品について「人間関係が複雑で、人間の欲がストレートに出ている作品が多い印象」と語る。「華麗なる−」は「魔力のある作品」で「のまれると自分が変な方向に行きそうで、でも片足ぐらいは突っ込まないと見えてこないこともある。試行錯誤でした」と振り返る。
 現代を生きる日本人にこの作品はどう映るのか。「企業で社会でのし上がろうと思う人たちは、今も少なからずいる。欲望と欲望がぶつかり合った時、どういうことが起きるのかを見てほしい。昔の日本のパワーみたいなものを感じることも、一つ意味のあることだと思います」
 全十二話。日曜午後十時から。同時に配信でも視聴できる。

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