ミャンマー、市民23人に死刑判決 国軍「雑草根絶やしに」抗議運動一掃を強調

2021年4月10日 23時18分
2月22日、ミャンマー・ヤンゴンの路上で、国軍政権に抗議するデモ参加者

2月22日、ミャンマー・ヤンゴンの路上で、国軍政権に抗議するデモ参加者

 【バンコク=岩崎健太朗】国軍による市民の弾圧が続くミャンマーで、軍事法廷は市民23人に死刑判決を言い渡した。国営放送が9日夜に報じた。国軍報道官は同日、「雑草は根絶やしにしなければならない」と、市民の抗議運動を激しく敵視し、一掃する構えを重ねて強調した。
 死刑判決を受けたのは、ヤンゴンの19人と中部バゴーの4人。3月下旬、国軍関係者を襲撃、殺傷したなどとして、戒厳令に従って上訴できない軍事法廷で裁かれた。クーデター後の死刑判決は初とみられる。多くが指名手配中で本人不在のまま宣告された。
 一方、報道官は記者会見で国軍が主張する「公正な選挙」の実施時期を「最長でも2年以内」と説明。1年間の非常事態宣言を、憲法規定で半年ずつ2度延長する可能性を示した。
 現地の人権団体によると、国軍の弾圧による犠牲者は9日時点で少なくとも618人に上っている。
 中部バゴーでは9日から、応戦する市民に国軍が掃討作戦を展開。数十人規模の死者が出ているもようで、同人権団体によると、「80人以上が殺害された」としており、地元メディアは遺体のほとんどは持ち去られたと報じた。少数民族勢力との戦闘も激化し、北東部シャン州では10日、アラカン軍(AA)など3勢力が新たに国軍への攻撃を始め、警察署などを襲撃した。

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