<新型コロナ>未接種者差別、避けなければ 期待される効果と課題 千葉ろうさい病院・岡本院長に聞く

2021年4月11日 15時26分

米ファイザー製の新型コロナワクチンと注射器=2月17日、千葉ろうさい病院で

 間もなく新型コロナウイルスワクチン一般向けの接種が始まるが、ワクチンに対する疑問や不明な点は依然多い。既に接種を受けた千葉ろうさい病院(市原市)の岡本美孝(よしたか)院長(67)に期待される効果や今後の課題を聞いた。 (聞き手・中谷秀樹)
 −新型コロナワクチンの目的とは。
 ワクチンは発症、重症化を予防することが目的で、インフルエンザのワクチンと同じ感じだと思う。感染自体を予防するという報告もあるようだが、主な目的は発症の抑制ではないか。
 −ワクチンの仕組みは。
 ウイルスは鼻や喉に付着して粘膜から感染を起こし、全身に広がっていく。ワクチンを打つことで抗体ができ、免疫をつかさどる細胞がウイルスをやっつけようとする動きを獲得する。
 −高齢者から一般向け接種が始まるが留意点は。
 高齢者は副反応が起きてしまうと比較的、重篤化しやすいので十分注意する必要がある。特に年配の人だと血管の病気や持病持ちの人も少なくない。反応が出た場合、迅速で適切な対応が求められる。
 −一般向け接種の主体となる市町村や携わる医療機関に想定される課題は。
 ワクチンの安定供給が見えず、準備する側も大変だろう。ワクチンが小出しでしか入ってこないと、優先的に打つ順番をつくる必要がある。接種会場では、医療従事者より接種に時間を要するだろう。高齢者には付き添いも訪れて混雑し、三密を避けることも課題になってくるのでは。
 −インフルエンザ予防接種のように毎シーズン打つことになるのか。
 分からない。抗体が何カ月間も残っているという話もある。ある程度、期間をおいて、(再び)注射を打たなくてはいけない可能性もあると思う。
 −接種するか悩んでいる人も多い。
 危険性は決して高くはないだろうと言われている。新型コロナワクチンは短期間で開発された経緯もあり、不安はゼロにはならない。ワクチンは強制することではないし、受けない人が差別されることは避けなければならない。

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