ミャンマー死者700人超え「破綻国家の危機」と専門家 スー・チー氏また訴追

2021年4月12日 22時38分
10日、「抵抗」を意味する3本指のサインを掲げてデモ行進する若者(AP)

10日、「抵抗」を意味する3本指のサインを掲げてデモ行進する若者(AP)

 【バンコク=岩崎健太朗】ミャンマーの人権団体は11日、国軍の弾圧による市民の死者が700人を超えたと明らかにした。クーデターから2カ月が過ぎ、犠牲者数はこの1カ月で10倍に。社会、経済の混乱も収まらず、識者は「ミャンマーは破綻国家の危機にある」と指摘している。
 地元メディアによると、中部の地方都市バゴーでは9日に80人以上が死亡。限定された地域での犠牲者としては最悪規模とみられ、住民の話として「死者と負傷者が積み上げられ、うめき声が聞こえたが助けられなかった」と報じた。
 一方、国軍の掃討作戦に対する市民や少数民族武装勢力の抵抗も激しくなっている。北東部シャン州では10日、少数民族勢力のアラカン軍(AA)など3勢力が警察署を襲撃し、国軍側の20人以上が死傷。北西部ザガインの町タムーでは、地元住民と少数民族武装勢力が手製の銃で応戦して国軍側に18人の死者が出た。
 シンクタンク国際危機グループのリチャード・ホーセイ氏は「武力衝突の増加や経済危機、医療崩壊、飢餓が進み、国家崩壊の危機に瀕している」と警鐘を鳴らした。
 12日は拘束中のアウン・サン・スー・チー氏の裁判手続きがあり、新型コロナウイルス対策に反したという新たな自然災害管理法違反が加わり、訴追案件は計6件となった。

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