<新型コロナ>大きな副反応なく 世田谷、川崎、千葉で高齢者ワクチン接種始まる

2021年4月12日 20時17分
特別養護老人ホームで新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける入所者=12日午後、東京都世田谷区(代表撮影)

特別養護老人ホームで新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける入所者=12日午後、東京都世田谷区(代表撮影)

 新型コロナウイルスに感染した場合、重症化や死亡するリスクが高いとされる65歳以上の高齢者へのワクチン接種が12日始まった。最も有効な対策として期待されるワクチン接種だが、初めての経験に戸惑うお年寄りの姿も。接種会場では安堵あんどと不安が交錯する初日となった。

◆「ちくっとしたけど大丈夫」体調不良者なし 世田谷区の特養で96人

 世田谷区では区内の特別養護老人ホーム「エリザベート成城」の入所者や職員計96人が接種した。
 内訳は、66~105歳の入所者48人、職員48人。施設には特設スペースが設けられ、入所者らは医師から既往症や体調などのチェックを受けた後、ワクチンを接種。接種後は30分ほど副作用が起きないか経過観察していた。
 会場にいた区職員らによると、入所者は「ちくっとしたけど大丈夫」「全然痛くなかった」などと話し、体調不良を訴える人はいなかったという。
 藤井義文施設長は「入所者だけでなく、職員も接種できるので、施設にウイルスを持ち込むリスクが下がる。職員の安心にもつながるはずだ」と説明した。(山下葉月)

◆川崎市は特養2施設「腕動かしてしまう認知症の方も」緊張の接種

 川崎市では、特別養護老人ホーム2施設の巡回接種でスタート。同市幸区の特養「みんなと暮らす町」では、76~102歳の入居者20人が職員らに車いすなどの介助を受けながら、接種を受けた。常駐の看護師らが、この日市から届いたワクチンを解凍し、注射器に詰めた。接種後に少しかゆみが出た人が1人いたが、副反応は確認されなかったという。
 「認知症の方だと接種中に腕を動かしてしまう人もいる。特定の位置に打ち、接種後の変化を起こさないようにと緊張した」と自ら1回目のワクチンを打ち接種に臨んだ嘱託医の関口博仁さん(57)は明かす。
 広嶋稔之施設長(44)は「ずっと宣言が続いているような緊張感の中でやってきた。接種によって、クラスター(感染者集団)化しづらい環境に進むと思うと、ほっとできる」と話した。(安藤恭子)

◆千葉市の高齢者施設長「順調に進み安心した」

 千葉市では、高齢者施設の利用者を優先して接種を開始し、同市若葉区の介護老人保健施設「秀眉園」で、70~80代の入居者10人と30~60代の職員10人が接種を受けた。接種後に副反応を示したり体調不良を訴えたりした人はいなかったという。
 秋元隆英施設長は「順調に進み安心した」。市は今後、入居者や相部屋が多い高齢者施設を優先して接種を進める。(太田理英子)

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