<コロナと生きる@いばらき>高齢者接種、県内でも始まる 水戸市の認知症施設で5人に

2021年4月13日 07時36分
 新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチン接種が十二日、県内でも始まった。ただ、ワクチンの確保が不十分で、優先接種の医療従事者さえもまだ終わっていないことから、高齢者にいつワクチンが行き届くのかは分からない。
 この日、接種を受けたのは水戸市の認知症グループホームの入所者の八十代女性と職員四人。市医師会の原毅会長が施設に行き、問診などをして接種した。施設長は「もしも自分が入所者にうつしたらと、いつもストレスを感じていた。やっと来たとほっとした」とコメントした。
 市は、約七万五千五百人いる六十五歳以上の高齢者の中でも特に、クラスター(感染者集団)が発生しやすい施設入所者の約五千二百人に優先で接種する。
 施設は認知症グループホームが最優先。市が現時点で確保したワクチンは、二十七カ所のグループホーム分のみで、以降の見通しは立っていない。接種を担う医療従事者も、基本的には二回接種済みの医師らに限るとし、終わっていない医療従事者への接種も並行して進める必要がある。
 市内の全高齢者へのワクチン接種券は先月三十日に発送されたが、入所者以外の高齢者の接種開始の時期は未定だ。
 県によると、日立市など一部自治体では、医療従事者の接種が終わっていないため、高齢者に届いた分を医療従事者に振り分けるとしている。
 県は順次、ワクチンを自治体に届けるが、十分な量が確保できておらず、高齢者の接種が終わるめどは立っていない。 (保坂千裕)

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