佐野市長選 金子さんが初当選 投票率は過去最低55.38%

2021年4月13日 07時49分

支持者らとグータッチで勝利の喜びを分かち合う金子裕さん=佐野市で

 栃木県佐野市長選は十一日、投開票され、無所属新人の前県議、金子裕(ゆたか)さん(58)が五選を目指した無所属の現職、岡部正英さん(82)に一万五千票近い大差をつけて初当選した。いずれも無所属新人で行政書士の高際弘幸さん(64)、前市議の井川克彦さん(64)は大きく及ばなかった。投票率は55・38%で、二〇〇五年の合併新市発足後で最低となった。 (梅村武史)
 「心より感謝。訴えたことを着実に進め、選ばれる佐野市を着実に進めていく」−。同日午後十一時すぎ、植下町の選挙事務所で大きな拍手で迎えられた金子さんは支持者らとグータッチを繰り返し、勝利の喜びを分かち合った。
 過去二回無投票で、十二年ぶりの選挙戦。立候補した四人はいずれも自民党系無所属。保守分裂の激しい選挙戦を繰り広げたが、投票数の半数以上を獲得した金子さんの圧勝となった。
 記者団の取材に金子さんは「岡部市政を継承する部分と変える部分がある」と語った。評価する災害、新型コロナウイルス対策を加速、強化する方針で、加えて防災や健康拠点の新設や長寿条例の制定、キャリア教育の充実などを目指す。副市長は将来、一人に減らす意向だ。
 現職市長では全国最高齢の岡部さんは十六年の実績や経験、人脈をアピール、市政継続の重要性を訴えたが、高齢、多選批判に苦しんだ。落選の報に岡部さんは「私の不徳の致すところで申し訳ない。今後も市のために尽くしていく」と支持者らに頭を下げた。
 市政の刷新を訴えた高際さんと井川さんは支持が伸び悩んだ。元防衛省職員の高際さんは合併後十六年の総点検を公約に掲げ、現職の多選批判を強調。塾経営者の井川さんは教え子らの協力で会員制交流サイト(SNS)を積極活用して「若者が目を向ける政治」を訴えていた。
 同日投開票された同市議選は二十五人が立候補した少数激戦で、二十四人の新議員が決まった。投票率は55・35%。市長選が無投票だった一七年の前回51・09%を4・26ポイント上回った。当日有権者数は九万七千二百二十八人。

◇佐野市長選確定得票

当 27,752 金子裕 無 新<1>
  12,854 岡部正英 無 現
   6,520 高際弘幸 無 新
   5,914 井川克彦 無 新

◇佐野市議選確定得票(定数24−候補25)

当 3,388 小倉健一 無現
当 3,332 長浜成仁 無新
当 2,860 金子保利 自現
当 2,593 慶野常夫 無現
当 2,547 横田誠 無現
当 2,526 菅原達 公現
当 2,372 滝田洋子 共新
当 2,369 沢田裕之 無新
当 2,275 鈴木靖宏 無現
当 2,222 萩原政夫 無新
当 2,207 田所良夫 自現
当 2,019 飯田昌弘 自現
当 1,999 小森隆一 公新
当 1,975 高橋功 無現
当 1,974 木村久雄 公現
当 1,903 山菅直己 無現
当 1,849 川嶋嘉一 無現
当 1,821 早川貴光 立現
当 1,820 久保貴洋 無現
当 1,710 横井帝之 無現
当 1,562 小暮博志 無現
当 1,462 春山敏明 無現
当 1,444 神宮次秀樹 無新
当 1,398 鶴見義明 共現
    867 木村大 無新

◆高根沢町長選は加藤さんが3選 投票率46.37%

 栃木県高根沢町長選は十一日投開票され、無所属現職の加藤公博さん(61)=自民、公明推薦=が、無所属新人で行政書士の斎藤誠治さん(63)を破り、三選を果たした。当日有権者数は二万四千三百四十一人。投票率は46・37%(前回43・73%)だった。 (小川直人)

◇高根沢町長選確定得票

当 6,182 加藤公博 無現<3>
  4,947 斎藤誠治 無新

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