ワクチン廃棄もったいない 河野太郎行革相「廃棄するな」と言うけれど…予約キャンセル現場の嘆き

2021年4月13日 19時08分
新型コロナウイルスのワクチンのサンプル(ファイザー社提供)

新型コロナウイルスのワクチンのサンプル(ファイザー社提供)

 河野太郎行政改革担当相は13日の記者会見で、各地で12日に始まった高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種で、最大5回分程度が廃棄されたと明らかにした。予約のキャンセルが原因だという。廃棄した自治体名には言及せず「廃棄されないようにお願いしたい」と他の人の接種に活用するよう求めた。(竹内洋一、布施谷航)
 このうち、東京都八王子市は12日の接種で2回分を廃棄した。事前に先着順で予約していた250人のうち、2人が市に連絡せず会場に来なかったという。この2人は再予約が必要になる。
 多くの自治体は施設入所者を優先しているが、高齢者の集団接種では体調不良などで一定数のキャンセルは避けられない。
 河野氏は、キャンセル分は65歳未満や他自治体の居住者に接種しても「一向に構わない」と強調。これに対し、八王子市広報プロモーション課は「もったいないが、4回分以下の余剰ワクチンは廃棄せざるを得ない」と説明した。
 理由として1瓶5回分入りのワクチンを解凍・希釈した後は6時間しか保存できないことを挙げ、他の市民に回す場合は「公平性を担保できない」とした。
 同市は予約済みの4月中の接種では同様の対応を取り、5月以降に向け対策を検討する方針。キャンセル待ちを募った場合、高齢者が会場に殺到し「密」になる恐れもあることから「安全を確保できない」(同課)と苦慮している。

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