米国ミネソタで黒人男性射殺 抗議デモと警官隊衝突 緊急事態宣言、外出禁止令で現地は緊迫 

2021年4月13日 19時30分
 11日、米ミネソタ州で射殺事件に抗議する人々=ゲッティ・共同

 11日、米ミネソタ州で射殺事件に抗議する人々=ゲッティ・共同

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で警官が黒人男性(20)を射殺する事件があり、地元警察は12日、警官の誤射が原因とみられると発表した。現場付近では、11日夜から12日に抗議デモ参加者の一部が暴徒化し警官隊と衝突。周辺は13日朝まで非常事態宣言と外出禁止令が出るなど緊張が高まっている。
 現場は、全米にデモが広がった昨年5月の黒人男性ジョージ・フロイドさん=当時(46)=死亡事件の場所から約15キロ。米メディアの映像では、12日夜も多くの抗議者が集まり、治安部隊と対峙した。ミネアポリスに本拠地を置く大リーグのツインズは同日の試合を延期した。
 記者会見した地元警察署長らによると、11日に射殺されたのはダンテ・ライトさん。警官が交通違反の疑いでライトさんの車を停止させたところ、他の軽犯罪で逮捕状が出ていることが判明。警官が拘束しようとすると、ライトさんが急に車内に戻ったため、スタンガンの一種のテーザー銃で制止しようとしたが、誤って拳銃を発射してしまったという。
 警察が公開した現場映像には、女性の声で「しまった。彼を撃ってしまった」と叫ぶのが聞こえる。発砲した警官は休職処分となったが、詳しい身元は明かされていない。
 ミネアポリスでは先月からフロイドさんの死亡時に、首を膝で押さえつけていた白人の元警官デレク・ショービン被告(45)の裁判が続いており、人種問題への注目があらためて高まっていた。
 バイデン大統領は12日「悲劇的な出来事だ」と述べ、徹底した調査を求める一方、「暴力や略奪は正当化されない」として、抗議デモの過激化を非難した。

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