「今後は余ったら医療従事者に接種」 ワクチン廃棄した八王子市、河野太郎行革相の求めに
2021年4月13日 21時47分
河野太郎行政改革担当相は13日の記者会見で、12日に始まった高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種で、最大5回分程度が廃棄されたと明らかにした。キャンセルが原因だという。廃棄した自治体名には言及せず「廃棄されないようにお願いしたい」と他の接種対象に活用するよう求めた。東京都八王子市は14日以降、余剰が生じた場合、市内の医療従事者に接種すると発表した。(竹内洋一、布施谷航)
同市では12日の接種で事前に先着順で予約していた250人のうち、2人が会場の市役所に来ず、2回分を廃棄した。
市は1瓶5回分入りのワクチンを解凍・希釈した後は6時間しか保存できないことを挙げ「4回分以下は廃棄せざるを得ない」と説明。余剰分を他の高齢者に回す場合、「公平性を担保できない」としていた。
河野氏は、余剰分は医療従事者や高齢者のほか、65歳未満や他自治体の居住者に接種しても「一向に構わない」と強調した。
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