<新型コロナ>テレワークで編集、公開  南房総、館山市ゆかりのシンガー

2020年4月27日 02時00分

シンガーに自撮りしてもらった映像を、テレワークで編集した動画

◆台風復興ソング 終息の願いも込め

 新型コロナウイルスの影響で自粛生活を送る人たちを励まそうと、南房総、館山両市にゆかりのあるシンガー約20人が復興ソング「虹を見たかい」の制作を進めている。それぞれが自宅で歌う様子をテレワークでつないで編集しており、動画を公開中。夏にはCDとして販売する予定だ。 (山田雄一郎)
 「空を見あげる君と僕に あの時突然 神さまがかけた 心を結ぶリボン Have you seen the rainbow?」
 南房総市で音楽スタジオを経営する山口惠子(けいこ)さんが作詞した「虹を見たかい」の歌詞の一節。作曲は館山市でミュージカル劇団を主宰する遠藤園(その)さんが担当した。
 もともとは昨年九月に房総半島を中心に甚大な被害を生んだ台風15号からの復興ソングとして完成させたもの。タイトルの由来は、ボランティアに携わった山口さんが、台風一過の青空にかかった虹に希望を重ね合わせた実体験だ。
 高校生から六十代のシンガーが共に歌おうと参加。曲のメロディーであるバックトラックを完成させ、各シンガーのレコーディングを残すのみとなっていたところで、新型コロナの感染拡大により、密閉空間であるスタジオでのレコーディングが中止を余儀なくされた。山口さんたちが出した結論はテレワークでシンガーの自撮り動画を配信し、感染終息を願う人々を勇気づけること。山口さんの長男璃人(りひと)君(16)が動画編集を手がけた。
 それぞれのシンガーは、自宅から普段着で、リズミカルな歌声を披露。歌詞の各パートをリレー方式で歌い、スタジオ録音とは違った親近感が特徴だ。制作予定のCDは、特設サイトで予約を受け付ける見通し。
 各シンガーとの打ち合わせは、電話やメールが中心だ。山口さんは「コミュニケーションの取り方は難しいけど、皆さんにはありのままに歌ってほしいと伝えている」と話す。
 全国的にコンサートや舞台がキャンセルとなり、アーティストを巡る環境は厳しさを増している。山口さんは「歴史をひもとけば、ペストの後にルネサンスが花開いた。今のような時期だからこそ、開花する芸術があると思う。希望を捨てず、いつか出る虹を信じて歩みたい」と自らに言い聞かせる。
 復興ソングに関する問い合わせは山口さん=電0470(38)2320=へ。

復興ソングを作詞した山口さん。新型コロナウイルスの感染終息を願う=南房総市白浜町滝口で

◆市立船橋高吹奏楽部 演奏の動画 多くの人にエール

 新型コロナウイルスの影響が広がる中、多くの人にエールを届けようと、船橋市立船橋高校吹奏楽部の三年生が動画「今の私たちにできること」を制作した。同校も休校と部活動の自粛が続いているため、生徒たちはテレワークで自らの演奏を撮影し、合奏として編集した。
 動画は二分七秒。三年生の生徒五十八人は、自宅などで演奏する様子を「自撮り」して配信。初制作の動画では、運動部員が出場する大会で演奏する曲「市船SOUL」や「市船カモン」「あっこちゃん」を収録し、最後に「頑張ろう!市船!」と声を掛け合っている。
 ある部員は「一日でも早く仲間たちと練習できる日が来ること、またスタンドでこの応援ができることを心から願っています」とのメッセージを寄せている。
 同校のホームページ・トップページから「部活動」「吹奏楽部がテレワークに挑戦!市立船橋応援ソング!」で閲覧できる。第二弾として、合唱やダンスの動画を制作することにしている。 (保母哲)

市立船橋高吹奏楽部が制作した動画

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