天皇、皇后両陛下の植樹祭ご参加、コロナ禍で半世紀前の「鉢植え方式」参考に

2021年4月15日 06時00分
 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、島根県で5月30日に開かれる全国植樹祭に天皇、皇后両陛下が出席されるかどうか関係者の関心を集めている。式典では両陛下の植樹行事があり、オンライン参加の場合には昭和時代の秋田大会の「鉢植え方式」が参考にされそうだ。

全国植樹祭で苗木を植えられる天皇、皇后両陛下=2019年6月2日、愛知県尾張旭市の県森林公園で

 植樹祭は両陛下による苗木の「お手植え」と種子の「お手まき」が主要行事で、過去70回の歴史で唯一実施が危ぶまれたのは、半世紀前の秋田大会だ。開催3日前の「1968年十勝沖地震」で青森県などに被害があり、天皇と皇后の出席が中止されたからだ。
 秋田県側は急きょ副知事が秋田杉の苗木と植木鉢を皇居に持参し、昭和天皇と香淳皇后に苗木を鉢に植えてもらい、お手まき用の秋田杉とクロマツの種子も見てもらった。これを持ち帰って植樹祭の会場に植えるなどした。天皇のお言葉は、側近職員の侍従が式典で伝達した。
 5月の島根大会に両陛下が足を運べないときは、秋田の鉢植え方式に倣って植樹行事を行い、陛下のお言葉はオンライン画面で会場に伝えることが可能だ。
 島根大会は昨年の予定だったが、コロナ禍で1年延期された。宮内庁と島根県は両陛下の出席に向けて調整しており、実現すると、昨年1月以来の地方訪問となる。だが感染拡大の第4波が懸念される中、関係者には「訪問は時期尚早」との見方も少なくない。 (阿部博行)

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