財布代わり、お得にピッ スマホ決済を上手に使おう 障害備え現金確保/こまめに履歴確認/店頭入金も活用を

2021年4月15日 07時17分

キャッシュレス決済が掲示されたレジ=東京都港区のファミリーマート・ムスブ田町店で(2021年3月撮影)

 スマートフォンを財布代わりに使う「スマホ決済」。お金の代わりに使えるポイントがたまるうえ、コロナ禍で現金のやりとりを避けようと利用者が増加している。ただ、使い始めるには「不正利用が心配」「どれにしよう」「設定が難しい」といった壁を感じる人もいる。上手な使い方をチェックしてみた。 (梅野光春)
 東京・巣鴨の巣鴨地蔵通り商店街。ショーウインドーや店の入り口にスマホ決済対応を示すマークをあちこちで見かける。包丁店を営む飯田正美さん(70)は「一年前に始めた。クレジットカードと違い、専用端末がいらないので店も便利。そういう時代になったね」と笑顔で話した。
 「現金より得することがとにかく増えた」。そう話すのはファイナンシャルプランナーの風呂内(ふろうち)亜矢さん。(1)精算時に小銭の出し入れの手間がいらない(2)支出の履歴が残るので家計簿代わりになる(3)ポイントがたまる(4)割引クーポンをもらえる−などを挙げる。
 心配もある。災害などで停電やシステム障害が起きると決済できなくなる。セブン−イレブン向けの「7pay(セブンペイ)」やNTTドコモの「ドコモ口座」で発覚したような不正利用の懸念は消えない。
 「手持ち現金の確保と、利用する決済サービスの絞り込み、こまめな履歴チェックなどの備えが大事」と風呂内さん。「不正利用が心配ならコンビニなどでの現金チャージがおすすめ」とアドバイスする。
 引き落としに比べてひと手間多いが、現金をそのまま支払うより得となる。
 では始めてみようかと、腰を上げた時に悩んでしまうのが「○○ペイ」といった決済アプリの種類。いくつか併用してもいいが、どうやって選べばよいか。
 風呂内さんによると、(1)普段からよく利用する店で使えるかどうか(2)手持ちの銀行口座やクレジットカードとの相性−が主な決め手となる。決済アプリによっては、引き落としが一部の銀行に限られることがあるからだ。逆にクレジット経由なら、決済アプリとクレジットの両方のポイントがつく場合がある。

◆コロナ禍 幅広く浸透

 スマホ決済は主にQRコード型とタッチ型の二種類に分かれる。
 QRコード型はスマホ画面に表示したコードをレジの読み取り機にかざすか、店頭にあるコードをスマホのカメラで読み取って決済する。タッチ型はスマホ内蔵のICチップを使って駅の自動改札のようにスマホを読み取り機に近づける。
 NECソリューションイノベータ社によると、昨年はQRコード型がシニア層を含めて幅広い年代に浸透したという。同社の橋本実佳さんは「消費税引き上げに伴う昨年六月までの政府のポイント還元事業と、コロナ禍で現金の手渡しを避ける動きが影響した」と分析する。
 同社が十五〜六十九歳の約三千人にインターネットで調査したところ、普段利用する決済手段(複数回答可)として「QRコード型」を選んだのは、二〇一九年調査の25%から二〇年は43%に増えた。「現金」は93%で、現金を併用しながらキャッシュレス決済を利用する人が増えている。

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