心を癒やす真っ青な丘 ひたち海浜公園、2年ぶり一般公開

2021年4月15日 07時47分

春の日を浴びて鮮やかなネモフィラの花に覆われた「みはらしの丘」の斜面。花はまもなく満開を迎える=ひたちなか市で

 国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)で、青空のようなブルーの花を咲かせるネモフィラが見頃を迎えている。昨年のこの時期は新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休園したため、2年ぶりの一般公開。栽培の責任者で公園管理センター植物管理課の石光成行課長(56)は「ベンチに腰掛けている人や、小さな子どもの手を引く親子ら人がいてこその公園なのでうれしい」と笑顔を見せた。 (松村真一郎)
 石光さんは、全国の国営公園で30年ほど、植物の生育業務に携わってきた。昨年2月から海浜公園で、植物に関する作業スケジュールや管理業務を担う。
 海浜公園は年間200万人以上が訪れる県内有数の観光地で、特にネモフィラが見頃を迎える例年4、5月は100万人前後が訪れる。「海浜公園のネモフィラほど、花の規模とお客さんの期待度が大きいところは全国でも類がない」
 昨年は、初めての現場責任者として「失敗できない」という緊張感を抱きながら、公開を心待ちにして準備を進めていた。植える面積を3.5ヘクタールから4.2ヘクタールに拡大し、本数も約450万本から約530万本に増やした。見頃の時期の入園料も引き上げ、園にとっても一つの節目だった。
 だが、新型コロナでネモフィラが見頃を迎える時期に臨時休園。真っ青な花々が一面に広がっているのに、来園者が1人もいない異様さだった。「いいものを作ろうと頑張ってきただけに、見てもらえずショックだった」と振り返る。
 今年のネモフィラは、昨秋の種まきから冬の霜よけシート張りなど、初めて一から育てた。暖冬の影響で例年よりも10日ほど早く開花したが、生育状況はよく、鮮やかな青色のじゅうたんが広がるような光景を目当てに、多くの来園者が訪れている。
 「お客さんに心を癒やしてもらうために半年前から準備してきたので、感慨深い」と表情を緩めた。「まだまだコロナ禍が続くが、普段は見られない『夢の国』のような非日常感を味わってほしい」。ネモフィラの丘に立ち、来園者を温かいまなざしで見つめた。 
 公園管理センターによると、例年は4月下旬ごろに見頃を迎える。今年は暖冬の影響があり、14日時点で七分咲きで、16日ごろに満開になるとみられる。大型連休前半ごろまでは楽しめる見込みだという。新型コロナの感染防止策で密を避けるため、5月9日まで丘の順路を一方通行にしている。問い合わせは、公園管理センター=電029(265)9001=へ。

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