【独自】事務局幹部「偽造に深く関与」認める 愛知県知事リコール不正署名 常滑市議を辞職 

2021年4月16日 05時00分
愛知県常滑市議の辞職願を提出して取材に応じる山田豪氏=15日午前、愛知県常滑市で(成田嵩憲撮影)

愛知県常滑市議の辞職願を提出して取材に応じる山田豪氏=15日午前、愛知県常滑市で(成田嵩憲撮影)

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、リコール活動団体の事務局幹部だった山田たけし・同県常滑とこなめ市議(52)が、本紙の取材に「偽造署名に深く関与した」と認めた。具体的な不正行為は「田中孝博事務局長の指示で昨年10月末~11月上旬、名古屋市内で同一筆跡の大量の署名簿に自ら指印を押した」と明らかにした。山田氏は15日、一連の問題の責任を取って議員辞職した。
 リコール活動団体の事務局関係者が不正への関与を認めたのは初めて。山田氏は田中事務局長らとともに運動の中心的な役割を担い、活動方針の決定に関わったり、街頭演説で署名を呼び掛けたりしていた。地方自治法違反(署名偽造)の疑いで捜査している愛知県警から、任意で事情聴取を受けている。
 山田氏は取材に「偽造署名に深く関与したことを自覚し、反省している。私自身がやったことを全て世間にさらして、真相究明に向き合いたい。県民のリコール活動を台無しにしてしまい、深くおわび申し上げたい」と謝罪した。
 山田氏の証言について、田中孝博事務局長は本紙の取材に「証言が正しいかどうかについては答えられない」と語った。

 リコール不正署名事件 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが2019年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の展示を問題視し、実行委員会会長だった大村秀章知事のリコールを要求。リコール活動団体は約43万5000人分の署名を選管に提出した。県選管は提出された署名の約8割を無効と判断。大量に署名が偽造された疑いがあるとして2月15日、愛知県警に刑事告発した。県警が実態解明を進めている。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧