ワクチン接種に会場内移動なしで高齢者「安心」 医師巡回の「調布方式」試す 22日から集団接種へ

2021年4月16日 06時42分

ワクチン集団接種のシミュレーションで医師の巡回を待つ高齢者ら=調布市で

 調布市は十五日、高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン集団接種のシミュレーションを京王線調布駅前の仮設プレハブで実施した。高齢者は会場内を移動せず、医師らが巡回して予診、接種、副反応の確認を行う「調布方式」を試した。参加した高齢者は「移動しなくていいので安心した」と話した。同市は同じ会場で二十二日に接種を始める。 (竹谷直子)
 シミュレーションには、シルバー人材センターから派遣された二十四人の六十五歳以上のほか、医師四人と看護師六人が参加。高齢者は事前に検温と受け付けを済ませ、一人ずつブースに座って医師と看護師の巡回を待った。参加した皆川清司さん(78)は「予診で持病の説明もできた。一カ所にいるだけなので気持ちが安定した」と語った。
 調布市医師会の西田伸一会長(63)は「思った以上に順調で効率的にできた。接種する側としても楽だ」と強調。市の担当者は「高齢者が歩いて回れば疲れる可能性もあるので、この方式にした。具合が悪くなった方が出た場合も対処できるようにしたい」と本番に向けて気を引き締めた。
 国が各自治体に示した集団接種会場のイメージでは、被接種者が移動する。これに対し、調布方式では非接種者の移動時間が短縮され、効率が約一・八倍になるとしている。市は二十二、二十四、二十五日の三日間で計九百七十五人に一回目の接種を行い、五月十三、十五、十六日に二回目の接種をする。電話予約はすでに締め切った。
 多摩地域では調布市のほか、町田、西東京、府中の各市に十八日までにワクチンが二箱(千九百五十回分)ずつ届く予定。町田、西東京の両市は高齢者施設の入所者、府中市は九十歳以上の市民を対象に、いずれも来週に接種を始める。
 立川、小平、日野の各市には十九日の週に二箱、その他の自治体には二十六日の週に一箱が届けられ、順次接種を開始する。

関連キーワード

PR情報

東京の新着

記事一覧