「文明国家のやることではない」 中国、福島第一原発処理水の海洋放出撤回を要求

2021年4月16日 11時09分

事故収束作業が進む福島第一原発の原子炉建屋。奥には処理水のタンクが並ぶ=10日、福島県で、本社ヘリ「おおづる」から(戸田泰雅撮影)

 【北京=中沢穣】中国外務省は15日、呉江浩ごこうこう外務次官補が垂秀夫駐中国大使を呼び、日本政府が東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を決めたことについて抗議したと発表した。呉氏は「強烈な不満と断固たる反対」を表明して、決定の撤回を求めた。
 また呉氏は「決定は世界の海洋環境や周辺国の人々の安全を顧みず、国際法や国際ルールに違反する疑いがある。文明国家のやることではない」と批判した。中国の専門家を含む国際チームによる評価や監督を受け入れ、関係国や国際機関との協議を経た上で海洋放出するように要求した。「さらなる対応を行う権利を留保する」とも強調。国際海洋法裁判所への提訴などが念頭にあるとみられる。
 在中国日本大使館によると、垂氏は「国際基準や国際慣行に沿った措置を取る」と述べ、国際社会に丁寧に説明していくと強調した。

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