作業員が感知器に接触し、誤作動か 地下駐車場5人死傷事故、CO2充満

2021年4月16日 20時46分
地下駐車場で事故が起きたマンションの二酸化炭素ボンベ室=16日、東京都新宿区で

地下駐車場で事故が起きたマンションの二酸化炭素ボンベ室=16日、東京都新宿区で

  • 地下駐車場で事故が起きたマンションの二酸化炭素ボンベ室=16日、東京都新宿区で
  • 地下駐車場で事故が起きたマンションのエントランスに集まった警視庁の捜査員=16日、東京都新宿区で
 東京都新宿区のマンション地下駐車場で消火設備から二酸化炭素(CO2)が噴出し作業員5人が死傷した事故で、自力で避難したエンジニアの30代男性が「作業員の1人が天井にある消火設備の感知器に触れると突然、煙が出始めた」と話していることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は感知器に触れたことで設備が誤作動し、CO2が充満したとみている。また、死亡した作業員4人の身元が判明した。
 同庁によると、事故は15日午後5時ごろ、機械式駐車場に収容した車を保管する地下1階で発生。男性の証言では、作業員が天井板の張り替えのため外していた感知器の部品を取り付けようとしたところ「火災発生」のアナウンスが鳴り、煙が噴き出したという。
 消火設備は地上1階にあるボタンを押すか、煙を感知すると、噴出口から消火用のCO2を出す。しかし、防犯カメラにボタンを押す人物の姿は写っておらず、煙を感知した形跡もなかった。
 東京消防庁によると、事故1時間後のCO2濃度は大気中の数百倍の約21%で、吸い込むと短時間で死亡する高濃度だった。
 亡くなった作業員は、足立区古千谷本町、上邨昌弘さん(58)と、兄で同区江北の上邨昇巨さん(59)、住居不詳大川拓馬さん(27)、東村山市廻田町、相沢学さん(44)。他に男性(28)が意識不明の重体という。

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