「地域のこと もっと知って」 横浜・鶴見への愛着深める区民講座

2019年9月30日 02時00分

写真や動画を使って総持寺を紹介する横須賀さん(左端)=横浜市鶴見区で

 横浜市鶴見区の住人が講師となり、地域の文化や歴史を区民に伝える講座「つるみMACHI塾」が毎月一回、区役所二階のつるみ区民活動センターで開かれている。転入、転出者ともに多く、地元を詳しく知らない人が多いと考えた区が、住民同士で知識や経験を共有する場を設け、地元愛を深めてもらおうと始めた。 (丸山耀平)
 二十五日夕は「もっと知りたい! 総持寺」と題し、市民団体「鶴見みどころガイドの会」の横須賀剛一会長(82)が、センターに集った三十六人に語りかけた。
 総持寺に俳優石原裕次郎の墓があるのは有名だが、区の基礎を作った実業家の浅野総一郎の墓があることはあまり知られていない。写真や動画を交え、修行僧が行う盆踊りや修行僧の食事など知られざる寺の魅力を紹介していく。
 参加した区内の倉田一志さん(71)は「知らないことを学べて楽しい。同じテーマに興味がある人と交流を深めたい」と目を輝かせた。
 うんちくを繰り出す横須賀さんだが、鶴見区事情を本格的に学んだのは定年退職後。「長く住んでいて知ったつもりだったが、学んでみると、恥ずかしながら何も知らないと気付かされた。皆さんも地域のことをもっと知ってほしい」と、住民目線で呼び掛けた。
 講座は二〇一七年度から始まり、これまでに約二十回開いた。センターに登録する八十二団体の会員が、横須賀さんのように講師を務める。「鶴見区の基礎を作った浅野総一郎」「鶴見川の今昔」「鉄道ものがたり」-とテーマは多岐にわたる。「鶴見区の魅力を改めて見つけた」などと好評で、毎回三十人ほどが聴講し、交流を深めている。
 センターの担当者は「講座に参加した人が今度は活動に加わるなど、もう一歩を踏み出すきっかけになれば」と、活動の広がりに期待している。

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