「トリチウム」キャラ 平沢復興相「もし問題があれば謝る」<会見一問一答>

2021年4月16日 21時53分
 復興庁が東京電力福島第1原発の処理水の安全性をPRするため、放射性物質トリチウムを「ゆるキャラ」のようなかわいらしいキャラクターで表現したチラシや動画を公開した後、批判が噴出してすぐに休止したことを受け、平沢勝栄復興相は16日の記者会見で「全ての責任は私にある」として、デザインを修正する方針を改めて表明した。一方で、明確に謝罪はしなかった。会見での主なやりとりは次の通り。
Q(東京新聞) チラシや動画の掲載休止は大臣の判断なのか。
A 全ての責任が私にあるのは当たり前だ。トリチウムにゆるキャラらしきものを使っているということで「非常に分かりやすくてよい」という声もいっぱいあった。同時に、こういった形で紹介するのがよいかどうかという意見もあった。不安や懸念を持たれる方がいるようであれば、私たちの本意ではないので、事務方で検討して一時的にストップした。
Q(東京新聞) トリチウムを、ゆるキャラのように表現しようというアイデアはどこから出たのか。
A (発注先の)電通とうち(復興庁)のスタッフが話し合いをした過程で出たと聞いている。
Q(東京新聞) デザインの修正に伴う追加費用は発生するか。
A 当然発生すると思うが、そんなに高額ではないと思う。
Q(東京新聞) 政府が処理水の対応方針を正式に決めた13日に間に合う形で公開した。発注の段階で海洋放出の方針が決まっていたのではないか。
A 海洋放出があらかじめ決まっていたということはない。いろんな可能性に基づいた資料を作っていたが、その中では(海洋放出が)最も可能性が高いと思っていた。
Q(朝日新聞) トリチウムのイラスト(を含むチラシ)は、ホームページで配信される直前に見ていたか。
A 直前には見た。
Q(朝日新聞) その時はどう思ったか。
A 非常に分かりやすい資料だと思った。事実関係に間違いがないかはきちんと確認した。あとは(事務方に)任せている。
Q(河北新報) 福島県の内堀雅雄知事は「(広報として)逆効果だ」と言っている。
A 知事がそう言ったというのはまだ全然知らない。「問題がある」と言う方も大勢おられるので、そういった方々の気持ちもしっかり考え、直すところはしっかり直す。もし問題があるなら、謝るところはしっかり謝る。
Q(河北新報) 復興庁には、国の税金で予算を執行しているという意識が欠如しているのではないか。
A 使っているのは国民の税金なので、1円たりとも無駄に使わないという気持ちを常に持ちながらやるのは当たり前のことだ。
Q(毎日新聞) 「問題があるなら謝る」という発言があったが、今の段階では謝罪することはないか。
A どこが問題だったのか、何が悪かったのか、全部検証しなきゃいけない。もし問題がいろいろあるということであれば、謝るのは当たり前のことだ。検討がある程度進んだ段階とか、終わった段階で(謝罪を)やりたい。
Q(毎日新聞) 不快な思いをされている方もいるが、謝罪は。
A そういうことも含めて、なぜこういうことになるんだということも含めていろいろ検討して、それで謝るところはしっかり謝りたい。
Q(毎日新聞) 検証はいつまでに行うか。
A できるだけ早くやりたい。
Q(フジテレビ) 福島の方から反発の声が上がるとは考えなかったか。
A (海洋放出に)反対の方からすれば、こういう資料を作ることに、おそらく批判は出るだろうと。ネットに流されれば、いろいろ批判の声が出てくるだろうと思った。
Q(フジテレビ) 結果的に反対の声が出た。
A ゆるキャラがけしからん、というだけじゃなくて、こういう形でやるのはけしからんという声もあるので、今後もしっかり耳を傾けるが、(チラシや動画での説明の)内容を撤回するつもりは毛頭ない。

関連キーワード

PR情報

政治の新着

記事一覧